キングクォーツ　ロングライフ　アラビア数字　植字　1976年諏訪精工舎製

キングクォーツ　ロングライフ　アラビア全数字　植字

1976年製造のキングクォーツ、諏訪精工舎製、48ムーブメント最終型

日差ではなく月差±10秒、電池寿命約2年、竜頭を引くと10秒単位でピタッと止まるハック機能、電池残量低下時はステップ運針が2秒刻みとなるハイスペック機です

当時のカタログや資料を見れば一目瞭然ですが時計の意味、精度を追求したSEIKOが出した結論「いつか全ての時計がこの方式で つくられるだろう」当時の技術力でも機械式に比べ数百倍の精度を誇ったクォーツ式時計

現在では想像するのが難しいですが機械式が2〜3万で細々と展開される中、数倍の価格で販売されていた高級品・ステイタス実用品こそが70年代クォーツ腕時計

機械式時計はローテクゆえ未だ日差という単位でその精度を競い装飾で価値を高めますがクォーツ式の精度は月差・年差

その機能をふるに活かす電池あってこそですが運針時計の理想は70年代に既に完成していたのです※安価な1.5vアルカリ電池はお勧め出来ません

スーペリア、v.f.a.、グランドクォーツに次ぐ高級ラインのKQ

ザラついた繊細なダイアルにLONG LIFE の頭文字を取ったLLマーク入のレアモデル

風防に傷、ダイアルにシミなどありますが約半世紀近く前の使用品としては比較的良い状態だと思います

個人的にはこのままでもヴィンテージ感があって良いと思いますが風防をプラ風防などの新品にし、ロードマーベルやヴィンテージのロレックスやオメガの様に丸みと柔らかさを持つヴィンテージな雰囲気を出すのもありかもしれません

内部もサビなど無く概ね良好な状態、裏蓋こじ開け式ですのでムーブ載せ替え、メンテナンスやクリーニングもしやすいモデルです

日差は殆どありませんが同時期にリリースされたスーペリアやv.f.aクォーツの様に耐磁性能が高くないのでスマートフォンやスピーカーなど磁気を発生する電化製品の近くに置くと磁気帯びにより精度が落ちる場合がある模様

壊れていない事は確認済ですが長期通電されていなかった物が稼働する事により突然止まってしまう可能性も充分考えられます

半世紀近く経過したアンティーク品を問題無く普段使いするには注油や磁気抜などのメンテナンスが必要な場合があります。ご理解下さい

⚠️アンティークに理解ある方のみご検討ください